「神のものは神に」

マルコの福音書 12:13ー17

礼拝メッセージ 2015.2.1 日曜礼拝 牧師:船橋 誠


1,真理に基づく         (神の道)に立つことを求め続けよう

①イエスを陥れるという共通目的のために敵対者たちは結託しました

 多くのユダヤ人は、神がカナンの地を彼らに与え、そこに住まわせ、彼らとの特別な関係を覚えていけにえや供え物を受けてくださるのなら、どうして他の支配者に税金を納めるのか、との疑問を抱いていた。もし税金を納めるべきだと答えるなら、熱心なユダヤ主義者から非難され、税金を納めるべきでないと答えるなら、ローマへの反逆者とされる危険があった。(チェーン式聖書より)

②人の顔だけを見て生きるのではなく、真理に基づく神の道に立つことを求めましょう

 マルコ12:14 「先生。あなたは真実であり、そしてあなたは誰に対しても気にしないことを私たちは知っている。なぜなら、人間の顔をあなたは見ないで、むしろ真理に基づき、神の道をあなたは教えているから。…」(私訳)


2,「カイザルのものはカイザルに」この世にあって課せられる必要な       (義務)は果たしましょう

①「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」とはどういう意味でしょうか

解釈(1)「神のもの」を神殿税と理解し、「ローマ帝国への税金は支払いなさい。神のものである神殿税も支払いなさい。」

解釈(2)「神のもの」はカイザルのものと同じ意味の言い換えとし、「神殿税を払っているあなたがたであるのだから、同様に自分を神と名乗っているローマ皇帝にも払うべきものを払えば良い。」

解釈(3)「神のもの」と「カイザルのもの」とは別次元のこととして捉え、「この世にあっての義務は果たしなさい。しかしあなたがたはその前に自分が神のものであることを覚えておきなさい。」

「カイザルのものはカイザルに」は、世にある私たちの責任や義務について教えています

ローマ13:1 人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです。

ローマ13:7 あなたがたは、だれにでも義務を果たしなさい。みつぎを納めなければならない人にはみつぎを納め、税を納めなければならない人には税を納め、恐れなければならない人を恐れ、敬わなければならない人を敬いなさい。


3,「神のものは神に」私たちはみな      (神のかたち)の刻印を押された者であることを覚えよう

①デナリ銀貨にはローマ皇帝の顔と銘が刻印されていました

TI CAESAR DIVI AVG F AVGVSTVS PONTIF MAXIM(崇敬すべき神の崇敬すべき子、皇帝ティベリウス、最高神官)

②人間にはみな、神のかたちという刻印が押されています

マルコ12:16 「これはだれの肖像(エイコーン)ですか」

創世記1:27 神は人を創造した。人を神のかたち(エイコーン)に創造した。彼らを男と女とに創造した。(七十人訳の私訳)